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empopo前史【バングラデシュ編Part4】:排せつ物から調理用ガスを作り出す

こんばんは、empopo代表のyukiです。

グラミン銀行のプログラムが終わってからの予定が決まってなかったぼくは、同じグラミン本社ビルに入っているグラミンシャクティインターンを直訴しに行った。

グラミンシャクティは、非電化(電気が来ていない)の農村を中心に少額から購入することが可能なソーラーパネルを販売したり、家畜等の排せつ物を利用して調理用のガスを発生させるバイオガス装置などを販売しているグラミンのグループNPO法人である。

幸運なことに、直訴は受理され(寛大なグラミングループに感謝である)、グラミン銀行のプログラム終了後すぐにそこでのインターンがはじまった。シャクティでは3週間お世話になった。

そこでのインターンの一環で、村へ行きバイオガスのユーザーを見て回ったときのことを紹介しよう。

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これがガスの原料である。この家は養鶏を営んでおり、養鶏舎からの排せつ物がこの池にいったん溜まる仕組みになっている。地下にあるタンクにこれらを流し込み、ガスを発生させる。

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ちなみに、余った排せつ物は、となりの養殖池に流しこまれる。それをおいしそうに魚が食べていた。もちろんその魚は食用として市場に並ぶ。

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地下のタンクで発生したガスは、このようなチューブを通って台所に送られる。

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コンロのガス栓をひねればガスが出て、調理ができる仕組みだ。

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一方、安価な昔ながらのかまどは、燃焼効率が悪く薪を大量に使うため、環境への負荷が高く、また、発生する煙が人体に悪影響を及ぼすことが問題になっている。

そうした点から、シャクティが推し進めるソーラーパネルやバイオガスなどの代替エネルギーは大きな注目を集めている。

このシャクティインターンをしているときに、大きな出会いをすることになる。

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彼の名は、アミール君。アメリカの大学生。アミール君もぼくも、「学ぶだけじゃなくて、自分で何か実践しよう」と感じていたので、すぐにぼくらは意気投合した。二人ともバングラに滞在できる期間があと1ヶ月というタイミングだった。

シャクティでのインターンを終えると、彼と一緒に部屋を借りて住み始めた。一泊2000円くらいだったと思う。

ぼくらが住んだのは、裕福な軍人が住むエリアで、ぼくらが借りた部屋も、部屋が余ってるからどうぞ!という感じで提供されたものだ。

ここバングラデシュでは、軍人の社会での地位が非常に強いと感じた。いわゆる特権階級だと思う。ぼくらの住んでいるエリアは、10階建てくらいの建物が建ち並んでいるのだが、軍人のお偉いさんともなるとだいたいその建物をまるごと所有しているのだという。バングラの途方もない貧富の差を感じざるを得ない。

話をもどそう。
ぼくたちに残された時間は一ヶ月。
ぼくは、マザーハウスの工場での経験があった。彼は、世界を周っている旅行者だった。そこで旅行者がタフに使えるバックパックを一ヶ月以内に作ろうという計画を練り上げた。

さあ、いよいよ自分たちのプロジェクトがスタートする!