empopoデザインストーリー:i will be free
empopoの代表Yukiです。
フィリピンのマニラにはそこかしこに落書き(グラフィティ)がある。というより何も落書きされていないまっさらな壁を見つけることの方が難しいかもしれない。
ご覧いただいたとおり、だいたいは、ヒップホップ調のどこでも見かけるような特徴のないものばかりなのだが、ときおり「お!」と思う作品に出くわすことがある。
ぼくがマニラで外出した際に油断なくあたりに目をこらしているのは、防犯のためもあるけれど、これぞという作品に出会うためでもある(それと、野良猫ちゃんを探してもいる。猫好きなので)。
マニラにはディビソリアという「そこに行けばなんでもそろう」というわれる庶民のマーケットがある。治安が悪いエリア(つまり貧しいエリア)と言われていて、実際、「ディビソリアによく行くよー」と言うと、フィリピンの人にびっくりされることが多い。とはいえ、なんでも売ってるし、値段も街中で買うより安いので、empopoの商品に使う米袋や布などはよくここに買い出しにいく。
その帰り道、例によってなんとなくレーダーを張って歩いていると、気になる落書きが目にとびこんできた。
それがこれである。
誰が描いたのか知る由もないが、"I will be free"(いつかは自由になるんだ!)といった感じだろうか。ディビソリアが貧しいエリアなだけにその言葉が現実的は重みをもってこちらに伝わってきた。
ぼくにとって印象深いこの落書きをベースにデザインしたのが以下の二つの商品である。これらの商品を通して、とあるフィリピンの壁にひっそりと描かれていたこの落書きがより多くの方の目にとまればいいなと思っている。
丸形カラーコルクコースター【I will be free】300円