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レッドファームさんのグラノーラのご紹介【アールグレイ&オレンジ & ピンクペッパー】

こんにちは、empopo(エンポポ)のMahoです。

現在お取り扱いさせていただいているレッドファームさんのグラノーラ4種類のうちまだご紹介していなかった2種類についてレポートしたいとおもいます。

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1) アールグレイ&オレンジ

 

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【商品説明】柑橘系のベルガモットがふわっと香るグラノーラに、相性の良いセミドライオレンジとオメガ酸脂肪酸たっぷりのくるみでまとめました。

・白砂糖不使用
無添加、無着色、無保存料
・高食物繊維含有
低GI食品
・オーガニック・メープルシロップ使用(セミドライオレンジに使用された白砂糖及び保存料を除く) 

【感想】紅茶の風味たっぷりのグラノーラが味のベースになっていて、さわやかでジューシーなセミドライオレンジも食べ応えがあります。さらにナッツ入りなので贅沢な味わいを楽しめました。

 

2) ピンクペッパー(マカダミアナッツ&クランベリー)

 

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【商品説明】コクのあるマカダミアナッツと甘酸っぱいクランベリーに、辛味は少なく爽やかな香りのピンクペッパーという意外な組み合わせが見事にマッチしています。

・白砂糖不使用(クランベリーに使用されたものを除く)
無添加、無着色、無保存料
・高食物繊維含有
低GI食品
・オーガニック・メープルシロップ使用

【感想】 グラノーラだけを食べてみるとほのかな甘みがあり、マカダミアナッツのコクが味をいっそう引き立てています。ピンクペッパー入りなのでそれがアクセントになっていてほどよい酸味のあるドライフルーツと好相性でした。

 

レッドファームさんのおいしくて体にもいいグラノーラ、ぜひお試しくださいね。 

★過去のグラノーラについてのブログはこちら

レッドファームさんを訪ねて - empopo’s blog

レッドファームさんのグラノーラを食べてみました! - empopo’s blog

レッドファーム吉川さんインタビュー『グラノーラは優れたアスリート食なんです』 - empopo’s blog

レッドファーム吉川さんインタビュー『グラノーラは優れたアスリート食なんです』

手軽でおいしい健康食としてますます注目されているグラノーラempopoでは昨年からレッドファームさんのこだわりのグラノーラを取り扱っています。
そのレッドファームさんで商品開発をすべて手掛けている吉川さんにグラノーラの魅力について聞いてきました。なお、吉川さんは、empopo代表上村の前職(カナダ系証券会社)で8年間上司としてお世話になった方です。

 

ー 今回はグラノーラの魅力とグラノーラを取り入れたカラダづくりというテーマでお話しをうかがいたいと思っております。

 

吉川さん:よろしくお願いいたします。

 

ー ぼくは今年の2月にグラノーラダイエットに取り組んだ経験もあるので、その辺の話もご紹介しながらお話しをすすめていけたらと思います。

 

吉川さん:見ましたよ、FBで投稿してましたよね。

 

ー おかげさまで3週間で6㎏痩せることができました。これを機会に食生活も見直すことができましたし、運動も継続して行うようになりました。

 

吉川さん:がんばりましたね!

 

グラノーラって?

 

ー まずはグラノーラについて簡単にご説明いただければと思います。

 

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吉川さん:本来のグラノーラの主原料は、オーツ麦です。えん麦と呼ばれることもあります。このオーツ麦を食べやすく加工しオートミールにし、これに、蜂蜜・メープルシロップ等の糖類、食塩・スパイス・油分・ジュースなどの調味料で味付けし、加熱または乾燥させた後、ドライフルーツやココナッツ、乾燥野菜、ナッツなどを混ぜたものです。

 

ー レッドファームさんのグラノーラは何度もいただいておりますが、自然な甘みがおいしいですよね。

 

吉川さん:レッドファームでは、甘味料として白砂糖は使用しません。白砂糖はempty foodと言われ、カロリー以外の栄養はありませんので使用しません。もちろん人工甘味料など自然でないものも使用しておりません。代わりにてんさい含蜜糖、メープルシロップ、はちみつを使用しています。自然な甘みはそのためです。

健康のためにはなるべく糖類は控えめにしたいのですが、多少甘さがある方が美味しく食べ続けられるのも事実です。そのため、甘味料はメープルシロップ・蜂蜜などの豊富な栄養があるもの、てんさい含蜜糖などの体を温める作用があるものに限定しています。

 

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ー それにレッドファームさんのグラノーラは、例えば「アールグレイ」ならアールグレイの紅茶、「コーヒー」ならコーヒー味に深煎り珈琲豆入りだったり、「キャラメルバナナ」だったらキャラメル味がついていたりと、色々味付けがほどこされているので、そのままおいしく食べることができますよね。

 

吉川さん:毎日食べてもらいたいものですから、おいしさと手軽さは重要です。

 

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グラノーラの原料であるオーツ麦を蒸して平らに引き延ばしたものをオートミールと言います。オートミールのなかでも加工工程がもっとも少なく栄養価が高いのがロールドオーツと呼ばれるものですが、そのままでも食べることはできますがなんの味もない単なる穀類なので美味しくありません。これは小麦粉を水だけでこねて焼いても食べられないのと同じです。ロールドオーツの食べ方としてはリゾットにするのもとてもお勧めですが、鍋を出したり加熱したり、色んな材料を揃えるという手間が掛かってしまいます

その点、レッドファームのグラノーラは、ロールドオーツに甘みを加え、ドライフルーツやナッツなどを混ぜているので、おいしく気軽に食べることができます。

 

ー そのままで本当においしくいただくことができますよね。

 

グラノーラってどうカラダにいいの?

 

ー 次に、グラノーラがどうカラダにいいのか教えていただければと思います。カラダづくりという観点をからめてお話しいただけますでしょうか。

 

吉川さん:レッドファームでは、体脂肪を減らすと同時に筋肉量を落とさない、あるいは増やすことに重点を置いた「アスリート食」を提唱しています。 

グラノーラの原料であるオーツ麦はアミノ酸バランスに優れ、低GI、高繊維質、ビタミン・ミネラルが豊富であることから「穀物の神様」と呼ばれています。非常にすぐれた「アスリート食」であると申しあげることができます。

 

グラノーラの魅力①:高いアミノ酸バランス

 

ー 順番に解説していただきたいと思うのですが、まず、アミノ酸バランスって初めて聞きましたがどういうことでしょうか。

 

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吉川さん:タンパク質を構成するアミノ酸の栄養価バランスを評価する「アミノ酸スコア」という指標がありまして、ロールドオーツはこのアミノ酸スコアが100点満点と、アミノ酸のバランスがダントツに良い食品です。ちなみに米はアミノ酸スコア65です。

カラダづくりという観点で言うと、穀類にも関わらず、100g中13.7gという高いたんぱく質含有量により、減量中でも筋肉量を落とさないのです。

そのため、ロールドオーツは肉体作りのプロであるボディービルダーや、スーパーモデルやハリウッド女優・俳優の必須食品と言われています。

 

ー いいですね。減量には成功したけどガリガリのカラダではちょっと残念な感じですから。

 

グラノーラの魅力②:低GI食品

 

ー 独特の効果音でダイエットのビフォーアフターを見せる某フィットネスのCMを見て以来、「低GI」という言葉は気にはなっていたのですが、糖質をどうのこうのするとダイエットにいい、ぐらいのイメージしかなく、意味を全く理解してはいませんでした。この前ググりまして、恥ずかしながらはじめてわかった気がします(笑)

 

吉川さん:じゃあせっかくですから、GIの説明は、上村さんからお願いしましょうか(笑)

 

ー では、大塚製薬さんがまとめたサイト(http://www.otsuka.co.jp/health_illness/gi/question1/)を見ながら申し上げます。間違った説明をするわけにはいきませんので(笑)

GIを理解するためには、糖がカラダに吸収されるプロセスをまず理解しておく必要があります。

食事をすると、食べ物の中の糖分がブドウ糖として血液中に取り込まれます。この状態を「血糖値が上がる」と言います。ブドウ糖を体内に取り込むためにすい臓からインスリンが分泌されます。インスリンの働きで、ブドウ糖は肝臓や筋肉、脂肪組織などの細胞に取り込まれ、食事前の値まで、血糖値が下がります。これが正常のプロセスです。

GIとは、Glycemic Index(グリセミック・インデックス)の略で、食後血糖値の上昇度を示す指標のことです。

GIが高い食品を摂取すると、一気に血糖値が上昇し、過剰にインスリンが分泌されます。インスリンは脂肪合成を高め、脂肪分解を抑制する力をもっています。したがって、組織で脂肪が蓄積されやすくなってしまうのです。

逆にGIが低い食品では、糖がおだやかに取り込まれ、血糖値の上昇もゆるやかになるため、インスリンも分泌しすぎることなく、糖はすみやかに組織に吸収されるというわけです。

 

吉川さん:ばっちりじゃないですか!

 

ー ほぼ丸々読んだだけですけども(笑)

 

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吉川さん:GI値が60以下の食品を、一般的に「低GI食品」と呼びます。グラノーラの原料であるロールドオーツはGI値が55ですから低GI食品です。そのため炭水化物にもかかわらず脂肪になりにくいわけです。

一方、白米のGI値は88、食パン・フランスパンは95、中華麺・パスタ、うどんなどの麺類も61以上ですから、これらは高GI食品であり、同じ炭水化物であっても脂肪になりやすい・太りやすいグループの食品です。

また、レッドファームのグラノーラは、GI値が109もある白砂糖も使用しません。代わりに、GI値65のてんさい糖、ビタミン・ミネラル豊富で香り豊かなメープルシロップ・蜂蜜を使用しています。

トッピングする豊富なナッツのGI値も18~40と非常に低レベルです。

 

ー ぼくが2月にグラノーラダイエットに取り組んだときは、上記の知識などは一切なく、とにかく一食をグラノーラに置き換えよう、というぐらいなものでした。それ以前は、お昼はほぼ毎食ラーメンかパスタでしたので、炭水化物の摂取量が減ったことで効果が出たのかなあ、と漠然と思っておりましたが、それに加えて、高GIから低GI食品へのシフトが効果的だったということだったのだと思います。

 

グラノーラの魅力③:高繊維質

 

吉川さん:3点目としてロールドオーツは、食物繊維の含有量が非常に高い、ということが挙げられます。

ロールドオーツには100g中9.4gと圧倒的な食物繊維が含まれています。これは、玄米の3倍、白米のなんと20-22倍なんです。

またトッピングするナッツ・種子もロールドオーツに負けない高食物繊維を誇ります。

食物繊維が多いことで、咀嚼回数が増え、少量でも満腹感、満足感を高めると同時に空腹を感じにくくなります。

一方、白米・パン類・麺類には食物繊維はほぼ含まれていませんので、おなかがすきやすいんです。

さらに食物繊維は便秘解消にも効果があります。

 

グラノーラの魅力④:豊富なビタミン・ミネラル

 

吉川さん:最後に、ロールドオーツには豊富なビタミン・ミネラルが含まれています。具体的に言うと、鉄分・カルシウム・亜鉛・ビタミンB群などです。特にB6は筋肉合成に関わるビタミン、亜鉛は筋肉をつけるのに非常に重要な栄養素です。

白米・パン類・麺類にはこのようなビタミン・ミネラルはほぼ含まれていません。

さらに付け加えると、市販のグラノーラ、特に安価なものには添加物・保存料・白砂糖・精白小麦粉が使用されています。これは大量生産で安価に仕上げる以上仕方がないことです。しかしこれらは、体内で消化する際に、筋肉合成に必要な大量のビタミンB群やミネラルを消費してしまうため、筋肉がつきにくい・栄養不足になる・疲れやすくするなどの様々な弊害をもたらすため、ダイエットの大敵です。健康的なダイエットにおいては、白砂糖はカロリーのみが問題なのではなく、高GI食品、筋肉合成に役立たないことが一番の問題となります。

もちろんレッドファームのグラノーラには、添加物・保存料・白砂糖は一切入っていないのでご安心下さいね。

 

ー いろいろお話をうかがっていますと、僕の目標は、余分な脂肪を落としつつ筋肉をつけるってことだったので、グラノーラは適切な選択だったんですね。ほとんど知識なく試していましたが(笑)

 

吉川さん:ただ痩せるだけでは健康的とはいえないですからね。

はじめに申し上げたとおり、グラノーラがすぐれた「アスリート食」であることがご理解いただけたのではないでしょうか。

 

グラノーラはどうやって食べればいいの? 

 

ー 最後にグラノーラのおすすめの食べ方を教えていただけたらと思います。

僕の場合は、一食30gぐらいにしてそれこそ一粒ずつ噛むようなイメージで食べていました。それとは別に、ヨーグルトとフルーツを食べていたのでそれでおなか一杯になりました。かつて飲むようにラーメンを食べていたのとは大違いです(笑)

 

吉川さん:「よく噛む」のが大事なポイントです。よく噛むことにより、食物繊維がお腹の中で何倍にも膨らみ満腹感・満足感も高まり、また取り込まれた豊富な食物繊維が腸内をお掃除するからです。

1食につき50-80gを目安にたっぷりの水分を一緒にとりましょう。

ミルク・豆乳・アーモンドミルク・ヨーグルトをかけるのは構いませんが、お茶漬けのように掻き込んで食べるのだけはNGです。これをやると効果は半減します。ミルクなどをかけると味が薄く感じられるため、お好みで少量のてんさい糖、黒砂糖、蜂蜜、メープルシロップやシナモンやココアパウダーなどをかけてもいいと思いますよ。

 

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ー 最近は、グラノーラパフェにして食べたりしています。使用するヨーグルトをギリシャヨーグルトにしてみたり、数時間から一晩かけて水切りヨーグルトにしてみたり、入れるフルーツを変えたりとバリエーションを楽しんでいます。レッドファームさんのビーツジュースをヨーグルトに混ぜたりもしています。

 

吉川さん:グラノーラパフェ、おいしそうですね。みなさんも、ぜひいろいろ工夫して食生活にグラノーラを取り入れていってほしいなと思います。

 

ー 吉川さん、本日はどうもありがとうございました。

 

■ プロフィール ■

吉川亜紀(よしかわ あき) 計18年勤務した外資系証券会社を退職後、かねてより取り組んでいた健康食づくりを活かし、グラノーラを製造・販売するレッドファーム社を2015年に設立。素材と味に徹底的にこだわったグラノーラは大手外資系ホテルの朝食に採用されるなど高い評価を得ています。  

 

[インタビュー・テキスト:上村悠己(empopo代表)、写真:レッドファーム株式会社提供及び上村悠己撮影]

empopo前史【バングラデシュ編Part4】:排せつ物から調理用ガスを作り出す

こんばんは、empopo代表のyukiです。

グラミン銀行のプログラムが終わってからの予定が決まってなかったぼくは、同じグラミン本社ビルに入っているグラミンシャクティインターンを直訴しに行った。

グラミンシャクティは、非電化(電気が来ていない)の農村を中心に少額から購入することが可能なソーラーパネルを販売したり、家畜等の排せつ物を利用して調理用のガスを発生させるバイオガス装置などを販売しているグラミンのグループNPO法人である。

幸運なことに、直訴は受理され(寛大なグラミングループに感謝である)、グラミン銀行のプログラム終了後すぐにそこでのインターンがはじまった。シャクティでは3週間お世話になった。

そこでのインターンの一環で、村へ行きバイオガスのユーザーを見て回ったときのことを紹介しよう。

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これがガスの原料である。この家は養鶏を営んでおり、養鶏舎からの排せつ物がこの池にいったん溜まる仕組みになっている。地下にあるタンクにこれらを流し込み、ガスを発生させる。

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ちなみに、余った排せつ物は、となりの養殖池に流しこまれる。それをおいしそうに魚が食べていた。もちろんその魚は食用として市場に並ぶ。

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地下のタンクで発生したガスは、このようなチューブを通って台所に送られる。

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コンロのガス栓をひねればガスが出て、調理ができる仕組みだ。

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一方、安価な昔ながらのかまどは、燃焼効率が悪く薪を大量に使うため、環境への負荷が高く、また、発生する煙が人体に悪影響を及ぼすことが問題になっている。

そうした点から、シャクティが推し進めるソーラーパネルやバイオガスなどの代替エネルギーは大きな注目を集めている。

このシャクティインターンをしているときに、大きな出会いをすることになる。

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彼の名は、アミール君。アメリカの大学生。アミール君もぼくも、「学ぶだけじゃなくて、自分で何か実践しよう」と感じていたので、すぐにぼくらは意気投合した。二人ともバングラに滞在できる期間があと1ヶ月というタイミングだった。

シャクティでのインターンを終えると、彼と一緒に部屋を借りて住み始めた。一泊2000円くらいだったと思う。

ぼくらが住んだのは、裕福な軍人が住むエリアで、ぼくらが借りた部屋も、部屋が余ってるからどうぞ!という感じで提供されたものだ。

ここバングラデシュでは、軍人の社会での地位が非常に強いと感じた。いわゆる特権階級だと思う。ぼくらの住んでいるエリアは、10階建てくらいの建物が建ち並んでいるのだが、軍人のお偉いさんともなるとだいたいその建物をまるごと所有しているのだという。バングラの途方もない貧富の差を感じざるを得ない。

話をもどそう。
ぼくたちに残された時間は一ヶ月。
ぼくは、マザーハウスの工場での経験があった。彼は、世界を周っている旅行者だった。そこで旅行者がタフに使えるバックパックを一ヶ月以内に作ろうという計画を練り上げた。

さあ、いよいよ自分たちのプロジェクトがスタートする!

インドでモリンガに出会う

empopoのMahoです。

 
私は今インドにいます。南インドのビーチの近くにある友人弟さんの経営するゲストハウスに先日まで約一か月ほど滞在していました。そこではその経営者の兄である私の友人がヨガを教えているので朝一のヨガクラスをはじめ、ヨガやアーユルヴェーダについてのいろいろを身近に体験、学べる環境でした。
海外にいるときは、主にempopoの新しいデザインを考えたり、スケッチしたり、ブログを書いたりしています。私は旅が好きなので、旅をしながらempopoの仕事ができるのはありがたいですね。
 
さて、ここインドで、フィリピンをつなぐ植物に出会いました。それはモリンガという植物です。
 

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モリンガは、もともと北インド原産ワサビ科の植物で、ミラクルツリー(奇跡の木)とも呼ばれ、とてもバランスのとれた栄養素を含んでいる樹木です。
 
滞在しているゲストハウスの庭にそのモリンガが生えていました。友人や地元の子にこれモリンガ??と聞いてもなかなか通じなくて発音がちょっと違っていたみたいです。話を聞いてみるとモリンガはどの家の庭にも生えているような植物でカレーに入れたりするそうです。ケララ州ではおなじみの植物のようです。
 

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長年インド、ケララ州には何度も訪れていてモリンガはアーユルヴェーダにも使われる植物とのことで、おそらく私も口にしたり目にしたことがあると思うのですが、フィリピンでモリンガ商品に出会い、モリンガに興味が沸くまではまったく気づきませんでした。
 
もうちょっとモリンガについて知りたいと、友達のヨガの先生に聞いてみたところ、インド全土に生息してるとのことで地域によるみたいですがカレー、炒め物、スープなどに入れて食べたりするそうです。またビタミンAが豊富とのことです。いろいろな効能があるようですが、彼曰くコレストロールを減らしたり、目の病気や視力をあげるのにいいとのことでした。ただし摂取しすぎはいけないそうです。
 

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↑ヨガ講師の友人マノジ。毎年ですが今回も彼のもとでヨガを練習していろいろと勉強になりました!ぜひホームページをのぞいてみてください。http://www.adishaktiyoga.org/

 

実際に生えているモリンガを味見してみたところ、においもあじもそれほど癖がないですが生でかじってみたら青臭い葉っぱというかんじです。後味にすこしピリッとする感じがしました(モリンガはワサビ科だからでしょうか!)。写真でしか見たことのなかったモリンガの実物を見ることができ、味見もすることができてうれしくなりました。
 
よく行くカフェでもShivaという名のモリンガ入りのドリンクがあったのでオーダーしてみたり。
 

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インドで意識してみたらモリンガはとても身近にあることがわかりました。スーパーフードと呼ばれるモリンガです、どの国でも先人はその効能を経験から見出し、利用していたんですね。
 
empopoでは、この栄養たっぷりなモリンガを手軽に楽しめるモリンガハーブティーを取り扱い中です。ぜひご覧ください。

 

empopo前史【バングラデシュ編Part3】:グラミン銀行のborrower(借り手)を訪ねて

こんばんは、empopo代表のyukiです。

今回は、グラミン銀行1週間インターンプログラムのハイライトである村訪問の様子をもう少し詳しく見ていくことにしよう。

村での滞在中にグラミン銀行から少額融資を受けている方々(borrower=借り手と呼ばれる)に会うことができた。

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前回のブログで、マイクロファイナンスを説明するときに紹介したこの女性もここで会った方である。

 

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このおじさん(といっても意外と見た目より若いかもしれないのだが)は、グラミン銀行からの融資で、お菓子売りビジネスをスタートさせた。グラミン銀行のスタッフが、「調子はどう?」的な感じで声をかけていた。そして、ぼくらにそのお菓子を買ってくれた。(揚げパンをさらに油っぽくした味だったという記憶ぐらいしかない・・・)

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このご夫婦は、借りたお金を元手に小さなお店を営んでいる。

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このお母さんは、借りたお金で牛を飼い(小ぶりな牛だと1頭5万円ほど※)、毎朝とれたてのミルクを市場で売りつつ、子牛を育てて、ある一定以上の大きさになったら子牛を売却して生計を立てている。グラミン銀行とのつきあいが27年にもなるという。

※資料:牛の値段
http://tabisora.com/travel/report2013/b01.html

長い時間をかけて、グラミン銀行は借り手との間に信頼関係を築いてきたんだなあと感じた。20年以上の付き合いの人たちに何人もあった。その関係を支えているのは、各村々に派遣されたグラミン銀行のスタッフだ。彼らが毎日のように借り手を訪問し、話を聞いている。日々接していれば、何か問題が発生したときにすぐ気づくことができるし、商売の相談にものってあげることができる。そうやって不払いのリスクを最小化しているのだ。

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(村のグラミン銀行支店のスタッフ)

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(くるみちゃんと腕相撲して遊ぶ村の子どもたち。これ、実はグラミン銀行の支店の中である!どれだけ村に溶け込んでいるかがうかがえる。)

ここで、通訳をつとめてくれたシャキールを紹介したいと思う。通訳は、実はグラミン銀行の社員ではない。プログラムがあるときにだけ雇われるアルバイトである。彼は、大学で会計学を専攻しすでに大学を卒業しているが、大卒だからといって定職を得られる保証などどこにもないのがバングラデシュの現実である。(その後、彼はSOS Children's Villages BangladeshというNGOに就職が決定した。めでたい、めでたい!)

彼の人柄をよく表すエピソードを一つ紹介しよう。

それは、村に住んでいる物乞いのおばあちゃんを訪ねたときのこと。都会より圧倒的に数は少ないが村にも物乞いがいることを知った(都市-農村格差だけでなく、農村内格差も存在する)。彼は、おばあちゃんの隣に座り、手を握って話をきいてあげていた。そうすることで相手はだいぶ安心しているようだった。自分が物乞いで、知らない外国人がやってきてあれやこれや聞かれたらどう思うだろうか(ぼくらは、物乞いの方を見世物だとは思っていないが、相手がどうとるかはわからない)と考えたとき、このシャキールのアプローチは、なんだか救われた気がした。

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(物乞いのおばあちゃんにカメラを向けることはなんとなく失礼にあたる気がしたので写真は残っていない。そのかわりに別の時のシャキールの写真を紹介しよう。彼が、子どもたちの目線にあわせて話している様子がよくわかる。)

このシャキールとはその後仲良くなり、彼の出身の村のために一つのプロジェクトを一緒に立ち上げることになるのだが、それは別の機会にお話ししようと思う。

empopo前史【バングラデシュ編Part2】:アポなしでグラミン銀行へ

こんにちは、empopo代表のyukiです。

突然ですが、みなさんは、「マイクロファイナンス」という言葉をお聞きになったことがありますか?

例えば、バングラデシュ(以下、バングラ)の村で、女性が家族を食べさせていくために、自分で作ったお菓子を販売したいと考えたとしましょう。そのためには、お菓子作りに使う材料を買ったり、それを売り歩くための台車を購入したりする必要がある。その元手には2万円かかる(実際の現地での取材に基づいた話です)。

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農村の貧困層の所得のイメージは、月5千円、年6万円※。ビジネスをはじめるのに4か月分の所得が必要になる計算だ。貧しい農村の女性がそんな大金はもっていることは極めてまれだ。

バングラにはこうした女性にお金を貸してくれる金融機関が存在する。その代表格が、グラミン銀行である。少額を貸し付けるので「マイクロファイナンス」という。

ぼくは、バングラに来る前からビジネスで貧困問題に取り組むグラミン銀行の活動に興味をもっていた。それで本も読んでいた。

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マザーハウスバングラでの工場で過ごすこと1週間。この先は何も決まってないからどう動くかは自分自身で自由に決めることができる。

よし、グラミン銀行に行ってみよう、と思った。アポはない。住所をインターネットで調べて本社ビルへ向かう。

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(画面中央、はるか向こうに見える白いビルがグラミン銀行本社)

到着し、ビルの中へ入ると、受付でインターンを受け入れる部署がある階数を教えてもらう。エレベーターに乗り込み、教えてもらった階で降りる。近くを歩いている人に「インターンをしたい」と切り出す。「担当者がくるまでちょっとここで待ってなさい」といわれ、席に案内される。

そこで所在なく待っていると、一人の女性が現れた。なんだか日本人っぽいので話しかけてみると、やはり日本人であった。名前はくるみちゃん。聞いてみると、グラミンの1週間インターンプログラムに募集したのだという。

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そうこうするうちに担当者がやってくる。「きみは?」「インターンをしたいんです!」「事前に申請はしたのか?」「いいえ、してないです」「・・・」

このときくるみちゃんがいたことは、幸運だったというしかない。「・・・わかった、彼女と一緒のプログラムなら参加可能だが、どうする?」「も、もちろんOKです!(ラッキー!)」「じゃあ、この申請書を今すぐうめてくれ」「はい!」

というわけで、晴れてグラミンの銀行の1週間プログラムにすべりこむことができた。バングラらしいといえばバングラらしい展開と言える。

さて、1週間インターンプログラムはざっくりこんな感じ。

1) グラミン銀行の活動を学ぶ(座学)
2) 実際の活動を見学しに村へ行き、数日間滞在する
3) 系列の縫製工場や、トレーニングセンターを見学する

ここでは2)の様子をご紹介しよう。プログラムのハイライトであり、実際、このパートが一番楽しかった。

村に行く日、ぼくら(ぼくとくるみちゃん)の泊まっているホテルの前に車が迎えにきてくれる。村で一緒に滞在することになる通訳のシャキールと一緒に村を目指す。

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その道中(だったと思うのだが)、ガソリンスタンドに寄った。シャキールが言う。「給油中は降りた方がいい」そんなこと今まで聞いたことがない。「ん、なんで?」「爆発するかもしれないじゃん」おーーーーーい!ぼくもくるみちゃんも急いで車から飛び降りたのは言うまでもない。

車は爆発することなく(あたりまえだ)、無事われわれは村へ着いた。宿泊するのは、グラミン銀行の村にある支店に常設されている宿泊所である。

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村に到着してそののどかさに、びっくりした。

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喧騒のダッカとは天と地の違いだ。ダッカはもうとにかく車も人も多すぎる。

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次回は、村でのグラミン銀行の活動の模様をご報告するつもり!

 

※下記リンクp.12上図にある貧困陥落層を参考にして算出

https://www.fasid.or.jp/_files/publication/DP_17_J.pdf

 

empopo前史【バングラデシュ編】:マザーハウスの工場へ

こんにちは、empopo代表のYukiです。

これから何回かにわけて、ぼくがempopoを設立するまでの過程を「empopo前史」として書き綴ってみたいと思ってます。

今回はその1回目。

2014年10月末、ぼくはバングラデシュ(以下、バングラ)の首都ダッカにあるシャージャラル国際空港に降り立った。はじめてのバングラ。空港のゲートの外には人がひしめいている。異国に来たなあと実感する瞬間だ。

ここバングラには、ビジネスで貧困問題に取り組むためのヒントを得ようとやってきた。ビザは2か月間。うち予定が決まっているのは最初の1週間だけであとは何も決まっていない。とにかく日本であれこれ考えても仕方ないから、現地に来て動けるだけ動いてみようと思った。

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この地に来る前、ぼくは4ヶ月間、マザーハウスという会社でインターンをしていた。マザーハウスは、バングラに自社工場をかまえ、そこでレザーやジュートのバッグなどをつくっている会社。インターンの最後に念願だったバングラにある自社工場行きが実現した。

このマザーハウスの現地スタッフであるムンナさんが空港まで迎えにきてくれていて、その車に乗って工場近くにある社員寮を目指す。ぼくは1週間、そこで寝泊まりしながら工場に通う。

彼には本当によくしてもらった。毎晩とりとめもないことを話しあった。お互いの家族のことや、仕事のことなど。彼からは今の仕事に誇りをもっていることが伝わってきた。自分の仕事によって家族を養っていることがうれしいのだという。

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空港から社員寮への道中、ぼくはバングラの壮絶な交通ルールを目の当たりにした。いや正確に言うなら、交通ルールが存在しないことを目撃した。車はクラクションを常に鳴らして追い越しを虎視眈々と狙っているし、車線は守らないし(ヤクザなドライバーだと逆走もする)、バスの上やトラックの荷台に人はのってるし、過積載という言葉はもちろん存在していないし。

加えて、バングラは最貧国とよく言われるが、たしかに車の年季の入りかたがぼくの人生史上、最強レベルであった。

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さて話を戻そう。

次の日、さっそく工場へ。初日は、各セクション(例えば、革を裁断する、縫製する、製品を検品する、など)のテーブルをまわって説明を受けた。ぼくにとっては、バッグづくりの各プロセスを理解するまたとない機会なわけだけど、働いている彼らからしてみれば仕事がその分止まってしまう。そもそもぼくという存在が「Who are you?」という感じなわけだから、このときは彼らとぼくの間にあたりまえだけれど距離があったと思う。

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この距離がうまったのは(少なくともぼくがそう感じたのは)、ぼくが生産ラインの中に入って彼らと一日中仕事を一緒にした後からだと思う。ぼくが手伝えるところというのは本当に限られているのだけど。

ぼくがお手伝いさせてもらったのは、製品の検品の中の一工程。製品の表面に残った接着剤を除去するという作業。

縫製する前に素材と素材をくっつけ縫製しやすくするために接着剤が使用される(というのがぼくの理解である。間違っていたらごめんなさい。)。その接着剤が製品の表面に付着したままになっていることがある。それを取り除くのに使うのが、千枚通しのような道具(はさみの奥側)である。

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実際にどうするのかというと、とがった先に少量の接着剤をくるっと水あめのように巻きつける。それを製品の表面に付着した接着剤にくっつけてからめとる。接着剤と接着剤がくっついて驚くほどきれいに取り除くことができる。細かく根気のいる作業である。

この日を境にぼくらの距離は縮まった(と思う)。ほとんど言葉が通じない中(工場の中で地位の高い人以外は英語がほとんど話せない。そしてぼくはベンガル語が話せない)、数日ではあるけれど大変な作業を共有した同志としてぼくのことを受け入れてくれたのかもしれない。立ち作業中に椅子をすすめてくれたり、ランチタイムだから作業を止めるよう促してくれたり。優しさと気遣いを感じた。

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こんな細かい作業を最終段階でしているなんて思いもしなかった。東京でお店に並べられているバッグを見てただけでは決して知りえなかったことだ。おかげで、今はバッグを見ると一緒に作業をした人たちの顔が自然と浮かんでくるようになった。